2011/08/22

鎌倉:安産の神さま産女霊神・・・おんめさま:大巧寺

鎌倉駅から若宮大路に出るとすぐに目につく大巧寺

檀家を持たないという珍しい寺で、源頼朝が戦評定を行った寺としても知られています。


大巧寺
http://www8.plala.or.jp/bosatsu/page043daigyoji.htm


大巧寺の5世日棟が、ある早朝、妙本寺に行くため滑川を渡ると・・・

一人の女が泣いていました。

女の髪は乱れ、
血だらけの衣服だったといいます。

そして、女は赤ん坊を抱えていました

「どうしたのだ」
と日棟が尋ねると、

「難産で死んだのですが、
川の水がきたない血になって渡れず、
子どもが乳房に吸いついて泣くので苦しくてたまらない。」

と答えました。

そこで、日棟は、この女に仏の教えを説き、
経を唱えさせると女の姿がなくなったということです。

それから数日後、再び女が日棟の前に現れます。

苦しみを取り除いてくれたお礼にと、
生前に蓄えたというお金を持ってきたのでした。

日棟は、このお金を使って、
この女をお産を守る「産女霊神」として大巧寺に祀ったそうです。


そのうち「産女」(うぶめ)が、なまって「おんめさま」と呼ばれるようになり、
今でもその名で親しまれています。




人気ブログランキングへ 人気ブログランキングへ

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。