檀家を持たないという珍しい寺で、源頼朝が戦評定を行った寺としても知られています。
大巧寺 http://www8.plala.or.jp/bosatsu/page043daigyoji.htm |
大巧寺の5世日棟が、ある早朝、妙本寺に行くため滑川を渡ると・・・
一人の女が泣いていました。
女の髪は乱れ、
血だらけの衣服だったといいます。
そして、女は赤ん坊を抱えていました。
「どうしたのだ」
と日棟が尋ねると、
「難産で死んだのですが、
川の水がきたない血になって渡れず、
子どもが乳房に吸いついて泣くので苦しくてたまらない。」
と答えました。
そこで、日棟は、この女に仏の教えを説き、
経を唱えさせると女の姿がなくなったということです。
それから数日後、再び女が日棟の前に現れます。
苦しみを取り除いてくれたお礼にと、
生前に蓄えたというお金を持ってきたのでした。
日棟は、このお金を使って、
この女をお産を守る「産女霊神」として大巧寺に祀ったそうです。
そのうち「産女」(うぶめ)が、なまって「おんめさま」と呼ばれるようになり、
今でもその名で親しまれています。
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